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八戸駅停車中のE2系「はやて」 |
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東京から北関東、東北太平洋側の主要都市を拾いながら本州北端の県都青森市を結ぶ新幹線。昭和57年6月に上越新幹線より一足早く大宮〜盛岡間で暫定開業し、昭和60年上野、平成2年東京、平成14年八戸と延伸し、暫定開業より実に28年後の平成22年12月、新青森開業を果たし全通となりました。平成14年の八戸開業以降の延伸では並行在来線である東北本線が第3セクター化され、結果営業キロ713.7キロ(実キロは山陰本線より短い674.9キロ)は国内最長となりました。支線となる山形・秋田へのミニ新幹線の直通を含めると東北6県全ての県都に直結する長距離交通の大動脈となっているほか、北関東圏では都心への通勤線の性格も持ちます。東海道山陽新幹線が停車駅により列車名を分けているのに対し、前述の支線及び東京〜大宮は上越・長野(北陸)新幹線が直通するため、次第に基本的に方面別愛称となっていったのは一つの特徴ではありますが、昨今は同一線上でも到達地区や停車駅による愛称分けも増えており、複雑化している反面、東北特急華やかなりし頃を髣髴させる面もあります。東北新幹線の延伸は上野駅や青森駅のノスタルジーを奪った感もありますが、交通機関としての利便性向上は論を待たず、これも時代の流れなのでしょう。 |
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