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「海に最も近い駅」青海川駅 |
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元来群馬県高崎市から長野市、上越市を経由して新潟県新潟市を結ぶ幹線でした。関東地区と新潟方面へはショートカット線となる上越線が敷設されて以降は、中間の直江津駅で性格が二分されるようになり、直江津以南が全国有数の山岳・高原幹線、以北が関西と東北を結ぶ沿海線日本海縦貫線の一部として、さらに長岡(宮内)以北は上越線の延長としても機能するなど、従来から運行形態にバラツキが見られた路線でした。また、うち横川と軽井沢の間の碓氷峠は国鉄線最急勾配の66.7‰が介在し、全通過列車に専用の補機が連結されるなど輸送のボトルネックとなっていました。
これがさらに複雑化したのは平成9年の長野新幹線開業。これにより横川〜軽井沢間は廃止、並行在来線となる軽井沢〜篠ノ井間は全国初の例として第3セクター化されしなの鉄道へ。さらに平成27年には新幹線が金沢延伸すると長野〜直江津間もしなの鉄道とえちごトキめき鉄道移管され、結果、現在JR信越本線を名乗る路線は高崎〜横川間、篠ノ井〜長野、直江津〜新潟間と、名実ともに見るも無残な分断路線となってしまいました。
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