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三瀬駅を通過するE653系特急「いなほ」 |
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新潟県の新津と秋田県の秋田を日本海沿いに結び、日本海縦貫線の一部をなす幹線。日本海縦貫線と呼ばれる路線群の内、最も風光明媚な路線で、新潟県北端の笹川流れ、山形秋田県境の有耶無耶関付近で海沿いを走るほか、鶴岡・酒田近辺では広大な庄内平野を走り、出羽三山や鳥海山の雄姿を望めます。
しかし県の中心地区が沿線にはなく、幹線としては沿線の人口規模が小さいほか、途中に電源方式の違いもあることも手伝って列車本数は全般に少なくなっています。その結果、特急も走る重要幹線としては大きな赤字路線となっています。
電源方式の違いのため、全線電化の路線ながら普通列車は気動車が多く走る他、路線的な特徴として複線区間と単線区間が複雑に入り組んでいることが挙げられます。駅規模に関わらず順に複線単線が切り替わるため、沿線の中心駅である鶴岡駅が単線上となるなど、おもしろいインフラをもちます。また全線複線化の試みへの痕跡として、未開通のトンネルが車窓に複数見られます。さらに羽越新幹線という構想も存在はしますが、現状を見るに日の目を見ることは中々に厳しそうです。 |
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