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E653系特急「しらゆき」(直江津駅) |
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平成27年北陸新幹線金沢開業に伴い、並行在来線が経営分離された第3セクター鉄道。うち新潟県内の妙高高原〜直江津〜市振を受け持ちます。この区間は元々妙高高原〜直江津間がJR東日本が受け持っていた信越本線で、ほぼ全線単線電化線。現在は妙高はねうまラインを名乗ります。市振〜直江津間はJR西日本が受け持っていた北陸本線で、全線複線電化線。現在は日本海ひすいラインを名乗るというように、出自や前身が異なる2線を所有します。
妙高はねうまラインは、同じく信越本線を引き継いだしなの鉄道に接続しますが、相互に乗り入れは行わず、長野方面へは直通できなくなった一方で、長岡・新潟方面へJR直通の特急が設定されています。一方の日本海ひすいラインは全線電化ながら、糸魚川と梶屋敷の間で電源方式が切り替わることや、末端部は天険親不知を擁する流動希薄地区を抱えるため、短編成のディーゼル車で運行されます。ただしJRのえちごツーデーパスのエリアに新たに含まれることや、糸魚川以北へはJR直通の快速列車が設定されるなど、むしろJR西日本管轄時代より普通列車での県内への流動の利便性が高まる面もあります。
今後新駅開設もそれなりの数が検討されているようで、地元への定着に腐心しているようですが、ただ新駅がキテレツな駅名とならないことを祈りたくなる気分になるのは、北陸新幹線並行3セク線群の中でも、特にこの会社だからこそなのでしょう。 |
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