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大糸線が最後の活躍の場となったキハ52(頸城大野駅) |
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篠ノ井線松本からフォッサマグナに沿って日本海岸のえちごトキめき鉄道糸魚川までを結ぶ路線。うち南小谷から糸魚川までをJR西日本が管轄しています。糸魚川口は国鉄大糸北線として敷設、信濃鉄道から国有化された大糸南線とともに両方向から延伸、昭和32年に全通し大糸線となりましたが、現在電化のインフラの差、所属会社の分離などから定期の直通列車はありません。
平成7年の集中豪雨により長野新潟県境付近が寸断され、存続を危ぶむ声も上がりましたが、2年後の平成9年にめでたく復興しています。大変な難工事の末の復興でしたが、平成9年の長野オリンピックの後押しもあったのでしょう、同時期に整備新幹線の並行在来線として分断された信越本線とは対照的な結果となりました。スキーシーズンには関西方面から北安曇地方へのルートの一つとして活用もされ、スキー臨も多く運転されましたが、JR西日本管轄の非電化区間は運用の障壁となっています。わずかな区間ではありますが、トンネル断面のサイズなどの諸問題により、電化は実質的に不可能で、常態的に南小谷以南や北陸本線との一体的な運用を行うことは絶望的です。さらに人口の極めて少なく、並行国道も整備された地区であるためJR西日本有数の赤字線となっており、残念ながら将来が明るいとは言えません。 |