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| キハ200型DCを使用する普通列車(上総鶴舞駅) |
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市原市の代表駅JR五井駅から養老川に沿って南下し、養老渓谷のある内陸部の上総中野を結ぶ民鉄路線。全線単線非電化のローカル線です。会社は大正期に発足した歴史ある鉄道会社で、京成電鉄のグループ会社ですが、東金市のバス事業者九十九里鉄道と組んだ「小湊グループ」として事実上独立しています。
路線は平成の合併を経てほぼ全線市原市内を走りますが、途中合併前の小さな自治体の辿り、沿線に市街地と呼べる大都市はありません。小湊鐵道の名は沿線に関連しない旧安房郡小湊町を由来としており、当初計画は誕生寺参拝客輸送を目的に、現JR外房線の安房小湊駅を目指して房総半島を縦断するものでした。計画は現在の上総中野駅で中止となり、そこに国鉄木原線が接続(この路線も当初は現JR久留里線上総亀山を目指していた)したため、結果的に房総横断線が完成し、両者ともここを路線の終点とし、現在に至っています。
路線は南関東とは言え房総の長閑な田園地帯を走るため経営は順調とは言い難いですが、立地に古い施設や車両の雰囲気も相まって鉄道風景としての人気が高く、映画やドラマのロケ地にも多く登用されています。 |
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