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勿来駅に進入するE657系特急「ひたち」 |
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東北本線日暮里と同じく東北本線の岩沼を、内陸の陸羽街道を行く東北本線に対し、太平洋岸沿いに結ぶ全長350.4キロの長距離幹線。起終点ともに折り返し列車はなく、運行上は上野と仙台を結んでいます。元々福島県浜通り地方の鉱物輸送を主に敷設されましたが、昭和期は関東と東北をむすぶ長距離列車のルートの一つとして、東北本線より20キロ強距離が長くなるものの勾配が緩く、夜行を含む数多の優等列車が行き交いました。現在も新幹線が並行しないため、JR東日本屈指の特急街道となっています。中長距離的には都心対茨城県の県都駅水戸、東北第2の都市いわきを中心とした輸送となりますが、東京近郊では取手までは複々線、さらにデッドセクションを越えて土浦辺りまでは特に東京のベッドタウンとして高頻度運転が図られています。一方岩沼口では原ノ町近辺から仙台地区との結びつきが強くなり、仙台都市圏輸送の一翼を担います。
東北地方太平洋岸を走る路線として、平成23年の東日本大震災では、特に福島・宮城県内で津波による大きな被害が出ましたが、さらに福島第一原発の立地地区を通るために事故後一部が立入禁止区域に含まれてしまい、長期運休となりました。路線としては順次区間復旧し、令和2年3月に最終運休区間の富岡〜浪江間が復旧し、9年ぶりに全線が復旧しています。 |
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