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常陸大宮駅での普通列車の離合 |
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常磐線水戸と東北本線安積永盛を結ぶ非電化線。終点安積永盛では折り返す列車はなく、全列車が隣の郡山まで乗り入れます。総距離147キロの長距離ローカル線で、うち9.5キロは中間の上菅谷から常陸太田への支線です。路線は起点から福島県の磐城棚倉辺りまでは久慈川に沿い、渓流の景観が路線の売りの一つとなっているためそれにちなむ「奥久慈清流ライン」が路線愛称となっています。磐城浅川以遠は今度は南東北の大河阿武隈川流域に出ますが渓谷ではありません。流動は両端の水戸都市圏、郡山都市圏の輸送が活発で、中間は山間の集落を拾うような閑散区間があります。ただしその区間には日本三名瀑の一つ袋田の滝があるほか、矢祭山、八溝山などハイカーに人気のエリアもあり、観光需要もあります。
路線の生い立ちは南部区間の鉱物輸送を由来としており、常陸太田方面への支線がそのルーツです。一方郡山側からも水郡北線として路線は延伸し、分水嶺のある磐城棚倉〜川東間を最終開通区間として全線開業しています。
余談ながら個人的には水戸方の主要駅が常陸大宮、常陸太田、常陸大子と混同しやすく、また福島県内で石川郡玉川村を通るにもかかわらず、茨城県内で玉川村駅があるなど、駅名がどうにもややこしい路線という印象があります。 |
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