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883系白いかもめ(肥前鹿島駅) |
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鹿児島本線鳥栖から西九州の最大の都市長崎までを結ぶ西九州方面への中心幹線。敷設は民鉄九州鉄道により明治期で、部分開業を繰り返しながら明治31年に鳥栖駅と長崎駅(現在の浦上駅)までが繋がっています。が、そのルートは現在の佐世保線・大村線であり、肥前山口(現江北)から有明海西岸を辿って諫早へ出る現在線は昭和初期に有明線として敷設され、昭和9年に正式に長崎本線となっています。さらに喜々津から浦上まで山間を突っ切る新線が昭和47年に開業し、昭和51年には新線ルートで全線電化、大村湾南岸沿いに長与を経由するルートが非電化の支線となって現在に至ります。古くから関東・関西からの長距離優等列車が走り、特急街道として華やかな路線です。
令和4年に西九州新幹線が部分開業して広域輸送は新幹線とリレー特急に移り、並行在来線として江北〜諫早は再非電化、優等列車も激減、肥前浜〜諫早は上下分離と激震が走りましたが、整備新幹線ルートが並行在来線を大きく外れることなどから運行そのものの3セク化は免れており、それだけでも北陸の人間としては羨ましい限りです。 |
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