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800系「つばめ」(新大牟田駅) |
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JR九州が運営する九州島内の新幹線。博多と鹿児島中央を鹿児島本線を並行在来線として結びますが、トンネルを多用してより直線的なルートを取っていることなどから、在来線の主要都市でもルートから逸れたり、駅ができても在来線接続されなかったりと、毎度の悲喜交々があったようです。また北部区間には駅間距離の短い小駅も多く、中には経営がJR九州でなければ設置されなかった駅も複数あるのではないでしょうか。しかし鹿児島や熊本といった都市からは福岡はおろか、瀬戸内から関西まで直通・大幅時間短縮したメリットはやはり絶大で、空路を向こうに回して相互間の流動の主役となる勢いです。
全通開業は平成23年ですが、それに先駆けて平成16年に新八代〜鹿児島中央が部分開業。計画の末端側の、県都駅同士でもない区間で、さらに全線の半分にも満たない区間から開業するという珍しいケースで、さらに在来接続する新八代では在来特急が新幹線ホームへ乗り入れるという異例の措置が取られました。
余談ながら全線開業を果たした平成23年3月12日の前日には東日本大震災が発生しており、自粛ムードの中、全国的にはニュースの取り扱いも小さくスタートしました。一方で全線開業用にJR九州が用意した、沿線各都市の人たちが列車に手を振っているTVCMが、復興に向かう東北の被災地にも勇気を与えたとかいう話もあったりです。 |
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