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喜入駅で普通列車と交換する観光特急「指宿のたまて箱」 |
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鹿児島本線鹿児島中央から南進し、薩摩半島東岸の指宿へ、さらに西へ転進して半島南岸の枕崎へ達する鹿児島県内の非電化ローカル線。JR線としては最も南を走る路線で、途中の西大山駅がJR線、一般鉄道線としては日本最南の駅として知られます。路線の性格として大きく二つあり、一つ目は鹿児島市内の都市圏輸送。中間の喜入までは比較的運行頻度は高く、谷山駅は鹿児島市内の駅として鹿児島中央に次ぐ利用者数を誇ります。二つ目は指宿、開聞、枕崎への観光路線で、特に指宿へは平成23年の九州新幹線鹿児島ルートの全線開通を契機に観光特急も走り始め、利用者数も大きく伸びています。ただし本数の多い山川から先、枕崎までの区間は列車本数もグッと減り、いかにも半島末端部のローカル線の様相となります。駅も駅舎や交換設備がある駅は僅かです。鹿児島市中心部からの利用者が多いかというと、枕崎へは指宿を経由して大迂回するルートを取っているため、国道経由では約55キロ、1時間15分で達するところ、列車では87.8キロ、約2時間半要するため中距離輸送は多くはなく、末端部はどうにも先行きが不安になる路線です。 |