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島原駅停車中の普通列車 |
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JR長崎本線諫早駅から島原半島の東岸に沿って島原市の島原外港までを結ぶ、43.2キロの長崎県内路線。路線は元々さらに海沿いに深江、口之津を経由して加津佐まで達していましたが平成20年に廃線となっています。当時路線は南島原を境に通称北目線、南目線の通称があり、総距離78.5キロありました。
路線の敷設は北目線は明治期から大正初頭、南目線も口之津鉄道により大正期に敷設された歴史のある路線で、昭和期には国鉄線への直通運転も行われました。平成3年・4年に雲仙普賢岳の噴火活動による火砕流や土石流で南目線区間で路線が寸断され、平成5年から4年間島原外港〜深江間が長期運休となりました。この区間の復旧は噴火被害により大きなダメージを受けた地元の復興の象徴ともなりましたが、結局赤字に耐えきれず前述のとおり島原外港〜加津佐が平成20年に廃止。災害復旧間もない施設も10年あまりで廃止となってしまいました。残った区間は列車の増発を行い、積極策により増収を図っています。部分開業ながら令和4年にようやく諫早へ達した西九州新幹線に期待されます。 |
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