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長崎駅停車中のN700S8000番台新幹線「かもめ」 |
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西九州の主要都市長崎市への九州新幹線で、整備新幹線の法令上は九州新幹線西九州ルートです。博多と長崎を結ぶ路線ですが、令和4年に末端側の武雄温泉から長崎までの66キロが先行開業し、博多〜長崎間は従来より約30分短縮されています。暫定の始端は武雄温泉駅で、鹿児島ルート暫定開業時と同じく在来線のリレー特急が新幹線駅構内に乗り入れ、平面乗換を行なっています。
並行在来線は、実際に並行するのは佐世保線と大村線、諫早以遠の長崎本線ですが、江北〜諫早間の長崎本線が並行在来線としてJRから切り離されて上下分離となりました。しかし運行は引き続きJRが行なっています。
現状半端な暫定開業状態ですが、新鳥栖と武雄温泉の間はルートどころかミニ新幹線も含めた運行形態も決まっておらず、これは佐賀県が整備に反対していることが大きな一因です。確かに佐賀県にとっては残りのルートはコストに対するメリットがあまりに少なく、解決には時間を要する見込みです。そしてこれは北陸新幹線敦賀以遠ルートの京都府・滋賀県の立場とも似ており、個人的に北陸民として複雑な気持ちで経過を見ています。 |