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釧路駅に停車中のキハ283「スーパーおおぞら」 |
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元々は函館本線滝川から、富良野、帯広、釧路を経由して日本最東端の市根室市を結ぶ道東の主要幹線。総距離443.8キロは支線を除くと北海道最長路線でした。国鉄期には全線を走破する急行もありましたが、昭和56年の石勝線開業後は性格も、滝川〜新得間、新得〜釧路間、釧路〜根室間に大きく三分されています。起点側の滝川〜新得間は赤平・芦別・富良野などの都市が並び、元々函館札幌からの特急列車のメインルートから、石勝線開業以降ローカル線に転落した区間。新得〜釧路間は石勝線経由の特急列車が多く走る花形区間で、十勝の中心帯広までが特に本数が多く設定されています。また厚内から釧路の手前まで海が望める車窓のよい区間もあります。釧路〜根室間は再びローカル区間で、通称花咲線と呼ばれます。列車本数も少ない末端の盲腸線のような区間ですが、糸魚沢付近の湿原や落石付近の無人の海岸線など、荒涼とした異世界感漂う車窓に密かな人気があります。
尚富良野〜新得間は人口も少なく、平成28年に台風被害で路線が寸断して東鹿越〜新得間が長期運休となり、そのまま令和6年4月に廃止となりました。JRの本線が整備新幹線以外の理由で分断廃止された初の例となり、この81.7キロが廃止となった結果、北海道最長路線の座を函館本線に譲っています。 |
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