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追分駅で離合する特急「スーパーおおぞら」とクリスタルエクスプレス |
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夕張炭鉱の石炭輸送を担った国鉄夕張線をベースに、昭和56年に根室本線新得へ抜ける十勝・釧路方面への短絡線として開業した路線です。路線の開業までは函館・札幌から同方面へは滝川から根室本線を起点から辿るルートで、約130キロもの短絡を実現しました。折しも当時、北海道の特急群の起点が函館から札幌へシフトしていた頃で、函館発の列車は南千歳〜札幌間44キロを重複運転するという措置が取られました。
路線は狩勝峠を含む山間区間を長大トンネルで抜けるルートで、現在においても駅間距離の極めて長い路線となった一方で、陸の孤島とも言えた占冠村に鉄路の利便を、トマム付近ではスキー場などのリゾート開発をもたらしました。現在においても札幌と道東を結ぶメインルートですが、路線の性格が中長距離に振られているため、石勝線として新規開通した区間は普通列車が設定されず、青春18切符の最初の特例区間となりました。
なお従来の夕張線は石勝線夕張支線として、夕張市内のローカル輸送を行いましたが平成31年3月に廃止となっています。 |