日本三大都市圏を結ぶ日本最大級の幹線で、うち新橋(のち汐留(貨))〜横浜間は日本初の鉄道路線です。文字通り江戸時代の五街道の一つ、東海道に沿って進みますが、岐阜を中心とした名古屋〜草津間は中山道沿いとなります。
経営はJRの本州三社に分割されており、東京〜熱海間をJR東日本、熱海〜米原間をJR東海、米原〜神戸間をJR西日本がそれぞれ受け持ち、一部東京、大阪圏では区間や列車により京浜東北/山手線、琵琶湖/京都/神戸線という公称と化した愛称が与えられています。日本のメインルートを行く長距離線ではありますが、三大各都市圏を中心とした短距離輸送が運行のメインで、長距離輸送については東海道新幹線に譲っています。が、意外に中距離輸送や支線流入列車も多く走り、昼間優等列車の設定がない区間は豊橋駅を除く静岡と名古屋の間だけ、その区間も夜行列車の一部がギリギリ有効時間内に走っています。全線走破するのはその夜行列車のみで、それが全廃となることはないでしょうが、しかし平成時代も二桁に入ると凋落の一途を辿っています。これも三社にまたがるこの線の複雑な事情を表したものと言えましょう。 |
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