|
三国港駅脇の登録有形文化財眼鏡橋と普通列車 |
|
福井県内の第3セクター路線で、県都福井市と両白山地の麓勝山市と、日本海岸の三国町をそれぞれ結ぶ2線から成ります。多くの地方3セク線とは異なり国鉄線に由来しておらず、前身は京福電鉄福井支社。この会社は京都府と福井県に別個の路線を持ち、特に福井県内の路線については、富山県の富山地方鉄道、石川県の北陸鉄道と並び、路線延長100キロ前後を誇る北陸の一大鉄道会社でした。しかしモータリゼーションの波には勝てず、平成12年鉄道事業からの撤退を申請。その審議中二度にわたる列車衝突事故を起こし、それを機に全線休止へ。そして平成15年、永平寺線を除く現在の2線を福井市や勝山市などが出資して運営する第3セクター「えちぜん鉄道」が発足しました。
現在は全線パターンダイヤによる高頻度運転、アテンダントの乗務、休日の格安フリー切符の販売など様々なサービスをもって活況を呈しています。かつての赤字路線を「攻め」の姿勢で運用する、地方鉄道の鑑のような会社です。願わくばこの勢いが末永く続かんことを…。 |
|