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併用軌道線を走る鉄道車両(公園口停留所) |
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福井県内の民鉄路線。鉄道線の福武線と軌道線の市内軌道線から成り、殆どの列車は全線を走破します。しかし運用面においては鉄道線で如何に速度確保を図ってもその併用軌道が足枷となり、速度面では東側を並行するハピライン線(旧JR線)に太刀打ちしようがなく、それに対して、全線市街域を通る地の利と、フリークエントサービスをもって対抗しています。平成18年から名鉄から譲渡の「路面電車型」車両が導入されていますが、それ以前は一般鉄道用の大型車両が市中の道路を走るというちょっと奇妙な光景を見ることが出来ました。
武生駅と福井駅でハピライン線に接続する他、終点の田原町駅でもう一つの福井県内線、えちぜん鉄道にも接続しており、現在はそのえちぜん鉄道とタイアップしてさらなるサービスアップを図っています。経営状態は決して良くはなく廃止議論も取り沙汰されましたが、平成22・23年に新駅を3駅開業、28年より連接の低床車を新造してえちぜん鉄道と相互乗り入れを開始するなど利便性向上施策を図り利用者数が大きく盛り返し、元気な地方鉄道のあり方を示しています。 |
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