▲鉄道雑学研究所北陸支所トップへ  ▲路線INDEXへ
山田線
山岳線に配置されていたキハ52(山岸駅)
岩手県都盛岡から北上山地を越えて太平洋岸の都市宮古、釜石を結ぶ157.5キロの長距離県内路線です。途中の宮古を境に山線と海線に分かれ、直通列車の設定はありません。海線側は三陸縦貫線の一翼を担い、リアス式海岸沿いの自治体を結びますが、山線側は北上山地を横断する人口希薄な地帯を通り、かつ盛岡〜宮古間の輸送は並行国道を走る特急バスに押され、国内有数の閑散路線となっています。
歴史は古く、大正期の上米内開業から順次細かな延伸を繰り返し、昭和14年に釜石へ達しています。山田線敷設に関しては、我田引鉄例として岩手出身の当時の原敬首相と野党議員の「こんな所に鉄道を敷いて、首相は山猿でも乗せるつもりか」「鉄道規則を読んでいただければわかりますが、猿は乗せないことになっております」というやり取りがあまりに有名ですが、実際に岩手県北部で三陸、特に製鉄業の盛んな釜石と県央を結ぶ鉄路は当時なく、戦前という時代要請にも合ったもので、事実開業した山田線は貨物・旅客双方の輸送で大いに賑わいました。
戦後にアイオン台風による被害で山線側の一部が8年の長期運休を経験していますが、平成23年の東日本大震災でも海線側が主に津波により甚大な被害を受け、山田・大槌両町では代表駅が焼失・流失するなど町の中心部が壊滅状態となってしまいました。現在は海線区間が長期運休していますが、この区間は三陸鉄道に移管して復旧することが決まっており、個人的にはその結果、残る山線区間のJRの扱いに一抹の不安を覚えます。(各駅の画像は震災前のものです。)

駅名 駅舎 所在地 のりかえ
代表駅 市区町村 都道府県
盛岡 駅ビル 盛岡市 岩手県 東北新幹線東北本線田沢湖線IGRいわて銀河鉄道
上盛岡  簡易  
山岸  なし  
上米内  木造
区界  木造 宮古市
松草  簡易
平津戸  簡易
川内  木造  
箱石  なし  
陸中川井  木造
腹帯  簡易
茂市 木造 岩泉
蟇目  簡易
花原市  なし
千徳  木造
宮古 木造 三陸鉄道
磯鶏  簡易
津軽石  木造
豊間根  簡易 山田町
陸中山田  RC/S
織笠  簡易
岩手船越  簡易
浪板海岸  なし 大槌町
吉里吉里  木造
大槌  木造
鵜住居  なし 釜石市
両石  なし
釜石 RC/S 釜石線三陸鉄道
駅名をクリックすると詳細へジャンプします。
<凡例> 代表駅;■(都道府県代表駅)、●(市区代表駅)、○(町村代表駅)、△(町村代表駅「らしき」駅)
▲鉄道雑学研究所北陸支所トップへ  ▲路線INDEXへ