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大井川鐵道 |
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地名駅付近を走行する名物列車「SLかわねじ」号 |
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牧之原台地の麓の島田市金谷と南アルプスの玄関口千頭を結ぶ電化線の大井川本線と、千頭からさらに山中の井川ダムまでを結ぶ非電化(一部電化)の井川線の2線からなる鉄道路線を運行する鉄道会社。
大井川鐵道と言えば国内で初めてSLの動態保存を行ったことで知られますが、それが大井川本線で現在でも毎日運行される看板列車となっているほか、時代物のドラマや映画のロケにも使用され、そのため駅施設もレトロなまま保たれています。さらに普通列車は様々な民鉄から購入した車両を使用し、動態保存の意味も兼ねて前事業者での運行時の外観を維持したまま走っており、車両のデパートの様相を呈して人気を博しています。一方井川線は中部電力保有のダム建設用線を観光用に開放したもので、沿線人口は極めて少なく大井川本線以上にほぼ観光需要に特化して、車両もいわゆるトロッコ列車です。平成2年に長島ダム建設のため大規模な経路変更が行われ、その結果本邦鉄道線最急勾配90‰区間が開業、そのアプトいちしろ〜長島ダム間のみが電化され、さらに本邦鉄道線唯一のアプト式ラックレールが採用されるなど異彩を放っています。
このような特徴的な2線を運用する鉄道会社ですが、沿線に大きな都市がなく、季節波動の大きな観光依存度の高い路線であり、鉄道以外の旅行業やバス・タクシー事業など、多角経営とはまでは言い難いものの関連企業を持って事業展開をしています。 |
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