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山小屋風の名駅舎で知られる終着駅奥多摩駅。 |
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中央本線立川から多摩川沿いに奥多摩方面へ向かう37キロ強の都内のみの盲腸線。立川から福生、羽村、青梅と、中央線と各ベッドタウンを結ぶ典型的な都市近郊路線ですが、青梅から先は途端に山が深くなり、山あいの集落を結ぶ渓谷の路線に表情を変えます。多くの列車は青梅で転回し、その先は列車本数も減り、定期利用者もぐっと減ります。そのためこの区間は都内の駅の利用者数ワースト10ランキングを独占し、都内随一のローカル線と言えます。
元々奥多摩地区の石灰石の鉱物輸送に賑わった路線で、それらがトラック輸送が主体となり、貨物列車が廃止となるとブルーカラーな賑わいもなくなりましたが、反面御嶽山や高水山、鳩ノ巣渓谷などトレッキングに向いたエリアも沿線に多く、都心に近い自然の宝庫として休日には大勢のハイカーが訪れ、観光需要で賑わっています。 |
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