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飫肥駅停車中の観光特急「海幸山幸」 |
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宮崎市の南宮崎駅から大隅半島中程東岸の鹿児島県志布志までを結ぶ88.9キロのローカル線。途中日南、串間の市街部を通り、かつて新婚旅行のメッカとなった青島や城下町飫肥など観光地も走り、海沿いの風光明媚な区間も多いですが、輸送密度は吉都線、肥薩線に次ぐJR九州ワースト3位に甘んじています。大隅半島を走る唯一の路線ですが、元々終点志布志は西都城からの志布志線、鹿屋・垂水を経由して国分へ至る大隅線が接続するジャンクション駅でした。昭和62年JR移管直前に両線とも廃止となり、日南線が孤塁を守っている格好です。路線のルーツは志布志線で、北郷以遠は志布志線としての開業でした。北郷より上り方は民鉄宮崎交通線の廃線跡ルートを辿って国鉄が開業させた区間で、昭和38年の全通時に南部が志布志線から編入され日南線となりました。
現在は要衝志布志や観光地青島の地位低下や利用者数の低迷などにより寂しいローカル線ではありますが、平成8年の宮崎空港線開業・田吉電化や平成21年に観光特急「海幸山幸」が運行を開始するなどが明るいトピックとしてあげられます。 |
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