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千畳敷付近を走る観光快速「リゾートしらかみ・くまげら」 |
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奥羽本線東能代から分岐し、同じく奥羽本線川部へ戻るローカル線。決して短絡や迂回用補完線などではなく、この間奥羽本線は98キロ、普通列車でも1時間39分で走破するのに対し、五能線は147.2キロあり、時間も4時間4分を要します。しかし内陸部を進む奥羽本線に対し、五能線は八森から鯵ヶ沢までの約80キロを延々岸壁の海岸沿いを進み、その車窓風景から好きな路線のアンケートなどでは必ず上位に顔を出す、全国屈指の人気ローカル線です。また奥羽本線と五能線が取り囲む一帯は、ユネスコ世界遺産に登録された白神山地であり、JR後はそれらをフィーチャーした観光用専用列車の充当や駅の整備が行われ、その人気はより広範なものとなっています。特に平成9年からの臨時快速「リゾートしらかみ」は順次増備され、平成18年から3編成もの観光列車が行き交う珍しい路線となっています。
反面観光臨時列車が増発できたのは、生活線としての列車の少なさの裏返しであり、特に本数の少ない岩館〜深浦〜鯵ヶ沢間は定期普通列車が一日5往復のみという超閑散路線で、他の区間にしてもそれほど多くの列車設定はありません。その他運用面での特徴としては東能代口では市の中心能代駅までの一区間列車が多く設定され、線内最過密区間となっていること、川部口は全て川部を終始発とせず、主に弘前、列車によっては青森まで直通運転を行っていることなどが挙げられます。 |