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金木駅停車中のストーブ列車 |
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JR五能線五所川原駅に接続し、津軽半島中ほどの中泊町(旧中里町地区)を結ぶ非電化民鉄線で、平成13年に下北交通が廃線となって以降、本州最北の民鉄線となっています。JR津軽線が半島の東海岸に沿うのに対し、津軽鉄道線は半島内陸部の湿地帯を北上します。途中太宰治の生地金木や「桜まつり」の行われる芦野公園などを要しますが、ローカル線のご他聞に漏れず利用客減少は顕著で、厳しい経営状況です。それを反映してか施設の更新は遅れがちで、現在でも通票閉塞と腕木式信号機が残るほか、施設全般が古く、これが逆に趣味的な人気を誘っています。さらに観光客誘致策として、冬季に客室にだるまストーブを設置した「ストーブ列車」を、その他夏の「風鈴列車」、秋の「鈴虫列車」などイベント列車を走らせ、そのレトロな車両が沿線の施設や雰囲気、太宰治のイメージなども相まって郷愁を誘っています。平成18年にサポーターズクラブも発足し、こうした人気が収益に結びつくことを祈りたいと思います。 |
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