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登録有形文化財の西岩国駅舎 |
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山陽本線岩国から櫛ヶ浜までを内陸にショートカットする路線。この間山陽本線は海沿いに48.1キロの区間で、岩徳線はやや短い43.7キロで結びます。そのため非電化単線の路線ながら、かつては岩国〜徳山間を複線電化の山陽本線の列車を追い抜くダイヤもありました。
路線の沿革としては現在の山陽本線が明治期に開業のち、そのショートカット線として旧山陽道沿いに山陽本線の新ルートとして開業しました。実際開業後は旧来の山陽本線は柳井線という支線となりましたが、複線化の計画の際に欽明路トンネルがその障害となったこともあり、柳井線が再び山陽本線に返り咲き、新山陽本線は岩徳線を名を変えて、ローカル線となったという経緯です。
そのため単一県内の、さしたる市街部もないローカル線ながら当時からの駅は長いホームを持ち、またヤード跡のような広い構内の痕跡があったり、貫禄十分の大きな駅舎を持つ駅もあります。実態は短編成の気動車が1時間ヘッド以下の運行するのみで、重厚なインフラは持て余しています。 |
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