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海沿いの矢波駅に停車中のNT100普通列車 |
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旧国鉄線を引き継いだ第3セクター路線の、全国1番目と2番目の廃止区間です。
七尾線穴水〜輪島間は平成13年の廃止区間。のと鉄道の受け持った七尾線は平成3年JR七尾線和倉温泉電化の結果、JRから「切り捨てられた」区間で、その際輪島市などは当然JR側に猛反発したそうです。そしてその10年後、受け継いだのと鉄道も赤字に耐え切れず、部分廃止。廃止された駅が全て輪島市内の駅であり、同時に輪島市内の駅全てが廃止されたという格好となりました。輪島市の10年前の危惧が露骨に的中したわけですが、石川県としては穴水町からの県道バイパスと能登空港の整備という「替え玉」を用意して市を納得させたようです。
一方能登線はのと鉄道開業時の区間で、平成17年に全廃。4年前のほぼ2.5倍の距離、ほぼ10倍の数の駅が一気に廃止となりました。七尾湾北湾岸沿いの風光明媚な路線でしたが、こちらは元々沿線に輪島のような大きな観光地はなく、実際は4市町(当時)にまたがる生活路線で、その距離や並行道路事情などから廃止については議論を呼びました。しかし反面ワンマン運転や減量ダイヤによる省力化やパノラマカーやお座敷列車の運行などの集客努力など、もはや延命措置はやりつくしたという見方も多く、半島部ローカル線の厳しい現状を体現したものと言えるのかもしれません。 |
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