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箕島駅に進入する381系特急「くろしお」 |
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関西本線の亀山を起点に日本最大の半島紀伊半島の沿海地区を辿り、和歌山市までを結ぶ延長384.2キロの長距離幹線。和歌山駅からの末端二駅区間を除いてほぼ全線に渡り優等列車の設定があります。三重県と和歌山県を通りますが、路線は和歌山県最初の駅新宮で大別され、以東は非電化線でJR東海管轄、以西は電化線でJR西日本が管轄しています。
JR西日本管内は那智勝浦、串本、白浜など観光地が並び、海沿いの風光明媚な路線です。昭和期新婚旅行の人気旅行先となって、東京からの直通寝台特急も到達していました。また沿線の黒潮洗う磯は良好な釣り場も多く、釣り客の需要も多いのが特徴。「太公望列車」と呼ばれて釣り客に人気のあった、天王寺からの夜行普通列車がJR後も走っていました。現在も京都・大阪方面からの直通特急列車が設定されています。紀伊田辺・御坊以遠は和歌山県内の都市間輸送の性格も強くなります。
リアス式の海岸沿いのルートは山間の隘路に等しく、昭和53年の電化時には中央西線に続き全国で2番目の振り子式特急車両381系が導入された路線となりました。 |
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