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駿河小山駅に進入する313系普通列車。左奥は富士山。 |
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東海道本線国府津と沼津を、東海道本線より北の山北、御殿場を経由して結ぶ全線単線電化路線。JR東海が管轄する在来線としては最も東を走る路線です。東海道本線と囲む一帯は天下の険箱根山で、明治22年の開業当時は箱根を避けた天下のメインルート東海道本線としての開業でした。しかし昭和初頭に丹那トンネルが開通すると小田原・熱海・三島を経由する新線に本線が変更となり、勾配のキツイこの区間は支線の御殿場線に切り離されました。さらに戦中には鉄材確保のため再単線化されるなど凋落していますが、複線時代の遺構が各所に見られ、また古い駅舎や長いホームなどに当時の威光を伺うことができます。
現在の役割は地方の都市間輸送がメインですが、丹沢や静岡側富士山などへの観光アクセス路線として国鉄時代から都心からの直通急行が走っていました。JR後も新宿から小田急経由の特急が設定されるなど、観光路線としても人気は高く、ローカル線とは言え関東圏の端くれ、利用数の多い路線です。 |