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智頭急行のエースHOT7000系特急「スーパーはくと」(石井駅付近) |
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JRの山陽本線上郡駅から姫新線佐用駅を通り、因美線智頭駅までを結ぶ智頭線を運営する第3セクター。智頭線は全線非電化単線ながら高規格なバイパス線で、平成6年末の開業以降、関西圏または岡山と山陰地方東部を結ぶメインルートとなって、結果京都口山陰本線や福知山線、また岡山から津山線・因美線を経由してそれぞれ鳥取・倉吉方面へ向かう優等列車は全て智頭線経由に取って代わられました。結果、同じバイパス線の「東の北越、西の智頭」と呼ばれ、第3セクター線の成功例として並び称されました。
一方線内のローカル輸送に関しては、路線延長56.1キロの中で3県にまたがるルートであることからも察せられるように、山間部の、人口が少なく、流動も決して活発ではない地区を通るためそれほどの旅客は望みがたく、やはり陰陽連絡線としての性格が色濃いです。3セク優等生の相手方、北越急行が開業時より北陸新幹線の延伸を横睨みしていたのに対し、智頭急行はいまだにその地位は揺るぎありません。ライバルとしては高速道路が考えられますが、延伸覚束ない対面通行道路で、当面の優位は堅持できそうです。 |