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奈半利駅に進入する阿佐線用9640形気動車 |
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高知県内の第3セクター会社で、中村線、宿毛線、阿佐線の3線を運営します。うち中村線と宿毛線はJR土讃線の終点窪川駅に接続して一体的に運用され、阿佐線は同じく土讃線後免駅に接続して、中村・宿毛線とは接続しません。
中村線は国鉄期から特急の運行のあった、窪川〜中村間の路線で、昭和63年に国鉄再建法に基づきJR化直後に3セク化移管された路線。宿毛線は平成9年に国鉄未成線を開業した宿毛〜中村間の路線で、中村線から直通の特急列車も運行されます。中村・宿毛線を合わせ「四万十くろしおライン」の愛称があります。
阿佐線は平成14年にやはり未成線の阿佐西線を開業した路線で、後免〜奈半利間を結び、そのまま「ごめん・なはり線」の愛称があります。阿佐線は優等列車は乗り入れませんが、地元の足として経営的にも奮闘しています。高知県出身の漫画家やなせたかし氏による駅毎のキャラクターがいるのも特徴で、子ども人気が幾ばくかの観光需要を後押ししているのではないでしょうか。
いずれの路線も開業が新しく、高規格線である一方で駅施設そのものは画一的で取り立てて目を引くべきものがありません。平成26年に本社のある中村駅がリノベーションによりブルネル賞駅舎部門優秀賞を受賞し、駅施設に注目された珍しいエピソードとなりました。 |
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