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出雲坂根駅でスイッチバックする普通列車 |
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山陰本線宍道と中国山地の山中芸備線備後落合を結ぶ陰陽連絡線の一つ。伯備線電化前は伯備線と同等数の列車が運転され、広島方面からの急行列車も走っていましたが、現在はその陰陽連絡を担うべき備後落合口は一日3往復という超閑散区間に転落し、島根県内のローカル輸送が主な役割となっています。終点手前で県境を越えますが、その峠越えは山腹伝いにまともに山を越えるもので、そのため途中には全国でも珍しい三段スイッチバックを擁します。多くは過疎化の進む地区を走るため、経営状況はかなり厳しいものとなってはいますが、そのスイッチバックを売りとしたトロッコ列車「奥出雲おろち号」が集客の目玉商品となっています。また名物駅が多いことも路線の特徴の一つで、スイッチバックと延命水の出雲坂根駅を筆頭に、「砂の器」と手打ちそばの亀嵩駅、寺社駅舎の出雲横田駅、スキー場とJR西日本最高所の三井野原駅などが知られています。さらにそれ以外の駅にも古い木造駅舎が多く残っており、趣味的には人気の高い路線の一つとなっています。 |
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