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加計駅で長時間停車する三段峡行普通列車 |
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可部線の可部以遠の区間で、平成15年に廃止された非電化区間です。可部線の国有化後に開業した区間で、太田川に沿いながら延伸を繰り返し、最終的に可部から約46キロ先の三段峡まで達していました。可部を過ぎるとそれまでの市街地路線から車窓は一変し、山間に分け入り小さな集落・自治体を結ぶ区間となります。中間主要駅加計までは太田川の蛇行に忠実に転進を繰り返しますが、以遠は鉄建公団敷設区間で、高い築堤上を地形を無視して直線的に進んでいました。
さらに計画では今福線の名で石見今福を経由して山陰本線浜田へ達するものでしたが、国鉄再建法により昭和55年に三段峡以遠の工事は中止。それ以前に昭和44年最終延伸区間の加計〜三段峡間の開業時点で、既設の可部〜加計間が既に赤字線として廃止勧告を受けているという状況で、モータリゼーションの時代に入り地方ローカル線に厳しい状況が既に現れていました。
尚この区間の延伸時、布〜加計間延伸時に、坪野〜田之尻間で国鉄線が敷設2万キロを達成しており、現在でもその地点に記念碑があります。 |
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