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「振り子式車両381系」

傾いて見える画像ですが、水平はちゃんと保っています。検札の車掌さんの踏ん張るような姿勢から、これが381系と分かるかも知れません。これは伯備線走行中の特急「やくも」。381系と言えば振り子式台車を採用した初の車両として知られ、先日国鉄型車両による定期特急列車の最後のとして注目されました。個人的にこの車両に初めて乗ったのは中央西線の特急「しなの」。ブンブン揺れるのかなと身構えていると、フワーッと船のようなゆったりとした揺れで、その揺れ方とタテ揺れ幅の大きさが印象に残っています。確かに船に弱い人は酔うんだろうなあというのが初乗りの印象でした。
ちなみにこの381系、国鉄時代に湖西線で高速運転試験を行い、在来最高速179.5キロをたたき出しています。この試験では、この独特の揺れ方と、フルスピードを出さなければいけない命題とを一身に背負った運転手さん、怖かったろうなあ、と個人的にはそんなところに思いを馳せてしまいます。この試験の運転手さんと、初めてこの車両を運転した運転手さんは、何気に鉄道史の偉人なのではなかろうかと考えてもしまいます。

(特急「やくも」走行中車内)
トップ使用R4.11.28-12.29
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