▲鉄道雑学研究所北陸支所トップへ  ▲写真館INDEX  ▲トップ画写真館(141-160)INDEXへ
「新しい金沢の顔に」

平成17年、高架化にかかわる長かった金沢駅の工事が終わったとき、駅前に異形のガラスドームと能の鼓を模した巨大な門が現れました。ガラスドーム「もてなしドーム」は工事中も見えていて、何かドーム状のものが出来てるなあという感じで見ていましたが、「鼓門」に関しては、工事仮囲いがなくなり突然現れた印象でした。「ドームは実用的だけど、なんだこの門は、悪趣味!」というのが個人的な第一印象。この鼓門は当時の山出保金沢市長が推し進めたようですが、金沢の「加賀百万石」という時代がかった大仰な自称をなんだか気恥ずかしく思う地元民としては、まさに「やめてくれよ恥ずかしい」、という鼓門の巨躯の出現でした。しかし新幹線が到達して金沢が観光地として注目されるようになると、なんと「金沢」の代名詞的画像が、「兼六園の徽軫灯籠(ことじどうろう)」から「金沢駅の鼓門」に変わっていき、新しい金沢の顔になってしまいました。挙げ句世界の駅何選とやらにも選ばれたとなると、今は降任しましたが、山出市長すごいやん、とか思ってしまいます。最初の突飛さを躊躇うことなく、慣れれば評価も変わると信じて貫くことって大事なんだなと感心しています。ただ地元民として、大仰過ぎてやっぱりあんまり好きになれないな、この門は笑

(JR北陸本線金沢駅)
トップ使用R3.12.18-R4.11.28
▲その140へ  ▼その142へ
▲鉄道雑学研究所北陸支所トップへ  ▲写真館INDEX  ▲トップ画写真館(141-160)INDEXへ