鉄道における雪国の冬の光景と言えば、雪まみれの列車の顔というのが一つの代表例でしょう。それは吹雪の中を物ともせずに突き進んできた勇ましい激闘の痕跡、…とは実は少し違い、こうなるのは最後尾車両。積もった雪を自らが起こす風圧で巻き込んで付着したためのものです。そしてさらに、雪国とは言っても北陸のような実はあまり気温が低下しない地の、いわゆるベタ雪では、雪は舞い上がらず付着もあまりしません。一方気温が下がりすぎる北海道では雪は舞い上がりすぎて列車の顔の全体が真っ白になります。というわけで東北や甲信地区などが適度な「激闘の勲章」顔となると言えるのでは。実は限定的な雪国の光景だったりするわけです。温暖化で雪も減り、今では東北でもベタ雪の日が増えているのでしょうか…。