北海道が好きです。何が好きかと言えば、個人的には明らかに本州とは異なる、どこか日本離れした町並みや大陸的な雄大な風景。なので、道東や道北が特に好きだったりします。厚床はそんな道東の集落の一つ。この近辺らしい味のある小集落ですが、かつては殖民軌道のターミナルで、標津線支線のジャンクションでした。駅はその痕跡を残す広めの構内で、背後にはやはりこの近辺らしい、牧場を含む大平原が広がります。この辺りの路盤にだけ見られた小さな黄色い花も何とはない調味料にもなって、広角で広く撮っても、望遠で景色を圧縮させても絵になる駅だと思いました。いずれにせよその魅力は、何とも言えないこの「最果て感」です。