石北本線の終点駅、網走駅。起点側からはさらに先に釧網本線が延びるため終端駅ではないのですが、北海道の特急列車網の終着駅の一つだからか、網走という街のイメージからか、終着駅の強烈な郷愁を感じさせる駅の一つです。厳寒の冬季の網走駅から、この駅のエース、特急「オホーツク」が、排煙のカゲロウを屋根上に揺らめかせながら、札幌ヘ向けて出発していきました。凍ったホームからそれを見送る冬の装いの駅員さん。車両がカーブの先、視界から消えると、終着駅の構内は再び冬の静寂に包まれました。