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トンネルの迫る田浦駅 |
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東海道本線大船から三浦半島の久里浜までを結ぶ神奈川県内路線。23.9キロの短距離盲腸線で線内8駅という規模の路線ではありますが、鎌倉、逗子、横須賀とそれなりの規模の都市代表駅を擁します。列車の運行としては線内完結の列車はほぼなく、基本的には東京経由で総武本線の千葉方面を結ぶ横須賀・総武快速線と新宿経由で宇都宮方面を結ぶ湘南新宿ラインの列車が乗入れます。また横須賀線と言えば、国鉄時代から近郊型車両にオリジナル塗装を登用しており、標準的なオレンジと緑の湘南色に対し、クリームと紺の車両は「スカ色」と呼ばれ、現在も青系の車両が走っています。線内は通勤流動のほか、鎌倉や葉山などへの観光地も多く、休日にも多くの利用者があります。
元々は明治期に軍事的要請から軍港横須賀への物資輸送を目的に敷設されたため、円覚寺や鶴岡八幡宮など古都鎌倉の古刹の境内や参道を強引に突っ切るようなルートが取られたほか、横須賀などでは都市部から外れた位置に駅が設けられ、半島南部の旅客数においては三浦半島を縦横に支線を延ばすライバルの京浜急行線に後塵を拝しています。 |
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