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専用色のキハ40普通列車(荻伏駅) |
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日高本線は室蘭本線苫小牧から太平洋岸沿いに南下し、様似までを結んでいた総距離約150キロの長距離ローカル線でしたが、その約8割の、令和3年に廃止された区間です。この区間は海沿いを走る眺望のよい区間も多く、また沿線は日高地方のサラブレッド銀座と呼ばれる競走馬の一大産地で、牧場も代表的な車窓の中々北海道らしい車窓が魅力でした。しかし平成27年の高波と平成28年の台風により沿海区間で路盤流失が多発し、長期運休となり、そのまま廃止となりました。せめて比較的本数の多い中間主要駅静内までは存置出来ればよかったのにとは思いますが、大きな被害が出た大狩部付近が起点に近く、根こそぎやられてしまった印象はあります。
国鉄期は急行列車の設定もありましたが、JR後は定期優等列車の設定はなく、また沿線の中間に日高振興局所在地の浦河町がありましたが、町村レベルの自治体が連なり、大都市と呼べる街はありませんでした。必然的に根本的に営業収支はかなり悪く、長期運休前から廃止が取り沙汰されていた路線ではありました。
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