国鉄末期だったと記憶していますが、緩急車や貨車が払い出され、レールから下ろされて方々で倉庫として活用される姿が見られました。ちょっと哀愁というか悲哀というかを漂わせながら。上境駅の駅前商店にもそうした、台車も残した完全形の「ワムハチ」がいます。冬を迎えようかという晩秋の、鈍色の空の日、背後の葉の落ちた木々と合わせて何となく漂う哀愁が絵になる気がして、思わずカメラを向けてしまいました。