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宇美駅に停車中の国鉄型気動車の普通列車。「アクアライナー色」という香椎線オリジナル塗装です。 |
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福岡県の西戸崎から福岡市南東の宇美町までを結ぶ25キロ強の非電化単線。西戸崎から香椎は海ノ中道の砂州を走るため海の中道線の愛称があります。沿線は福岡市のベッドタウンで、新興住宅地が広がるため運行頻度も高く、一般的な「非電化ローカル線」とは一線を画します。途中で鹿児島本線および篠栗線と接続しており、それぞれの接続駅である香椎駅と長者原駅が各線の中間駅であるため両駅とも4方向への接続となること、一方で起点西戸崎、終点宇美はともに接続線のない行き止り駅で、起終点共に他路線と接続のない路線はJR唯一という、珍しい特徴をもった路線です。運行は全線直通列車はあるものの、殆どの列車は香椎で系統分割されています。
路線は民鉄博多湾鉄道により粕屋炭田から西戸崎港への石炭輸送を使命として、明治期に敷設された歴史ある路線です。大戦中に国有化されましたが、同時に国有化された路線に勝田線という香椎線の西側を併走する路線があり、貨物支線により香椎線と接続していましたが、こちらは昭和60年に廃線となっています。 |