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元東急の8800系普通列車(三ツ屋駅) |
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13.8キロの石川線と6.8キロの浅野川線からなる石川県内の民鉄路線です。昭和30年代頃には国鉄線とは大聖寺(山中線)、動橋(山代線・片山津線)、小松(小松線)、寺井(能美線)、松任(金松線)、西金沢(石川線)、金沢(浅野川線・金石線・市内線)、東金沢(市内線)、羽咋(能登線)と至る所で接続線を持ち、路線延長も100キロを超える一大地方民鉄会社でした。現在の総延長20.6キロは最盛時の1/5以下ということになります。なお残った2線、北陸鉄道の沿革を語る上ではどうしても「残った」という表現になってしまう訳ですが、石川線などは平成21年10月にも廃止区間を出しているなど、実際には両線とも末端を削られている過去を持ち、そういう意味では「残った路線」というよりも「残った区間」と言えましょう。
石川線は石川郡方面への路線。金沢市内の住宅地野町から白山市旧鶴来町地区中心を結ぶ路線で、廃止された能美線、金名線を併せ「石川総線」と呼ばれており、今でも地元では「そうせん」と呼ぶ人もいます。一方の浅野川線は通称「あさでん」と呼ばれ、金沢市内北部から内灘町へ、住宅地を縫うように走ります。鉄道線ながら平均駅間距離は600メートル強と路面電車なみで、通勤通学客で賑わいます。 |
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