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SL広場の保存車両(その1)
昭和60年に廃止となった加悦鉄道の終着駅加悦。そこからさらに2.6キロ延びた貨物線の終点、大江鉱山駅跡に「加悦SL広場」という、車両や転車台、給水塔などの設備をはじめ、加悦鉄道にまつわる展示施設が整備されました。大元は加悦鉄道現役時代の昭和52年国鉄からのSL譲渡、展示を起源とした施設です。
施設の事務所は加悦駅舎を復元したもの(実際の加悦駅舎は旧加悦町役場付近に移設保存されています)で、展示車両は最終的には27両、うち11両が動態保存。さすがに有料の施設ですが大人から子供まで楽しめる施設です。
ここでは国の重文ともなった加悦2号蒸気機関車などを紹介します。(なお加悦SL広場は令和2年に閉園となり、車両の一部は加悦保存駅舎のある加悦鉄道史料館などに移設されています。)(H16.10撮影)

入口のホームにある初期型の蒸気機関車。加悦鉄道1261(左)と加悦鉄道2(右)。2号機関車は国の重要文化財に指定されています。共に民営時の木次線から加悦鉄道に移籍した機です。 ディーゼル機関車神奈川臨海鉄道DB202。入換用の機関車で、運転席が横向きになっています。
C58 390とC57 189。昭和52年にこの車両を国鉄から譲渡を受け展示を始めたのがSL広場の起源です。 C58のプレート。「汽車会社」という、失礼ながらダミー会社かと思いましたが、SLメーカーの大御所のようでした。
周辺設備も保存されています。給水塔です。転車台などもあります。 これは投炭の練習機。足踏みペダルで釜の蓋を開けて投げ込む練習機。実際使われていたものなのでしょう。
「加悦駅」の駅名標のある施設の事務所。加悦駅を復元したものとのこと。改札の木製ラッチなどもあり雰囲気も再現されています。 入口にはやはり駅舎然とした施設がありますが、これは売店で、車両流用のレストランを併設しています。鉱山前駅舎の流用かと思ったのですが違うようです。
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