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富山地方鉄道 立山線 粟巣野駅跡

富山地方鉄道立山線の、昭和56年の廃止駅で、現在の本宮〜立山間にあり、ホームが残っています。
粟巣野駅は昭和12年千垣からの路線延伸時に当時の終着駅として開業し、立山登山などで賑わいました。昭和30年に現在の終着立山(当時の千寿ヶ原)まで路線が延伸したのちも中間駅として存在し、比較的至近の粟巣野温泉、極楽坂スキー場への、観光客のために営業していたようです。が、立地としては常願寺川の谷底の僅かな平地にあり、スキー場などへも高低差30メートルほどもある急坂があることからも利用客は殆どなく、路線の千寿ヶ原開業26年後に廃止となりました。現在駅跡の周囲は完全な無人地帯で、この立地を思えば廃止とは言え意外な長寿を得た印象ですが、駅跡の脇には神社があり、観光客目当てというよりも、当時は周囲に集落があったためでしょう。
現在となっては当時の賑わいはかつてのターミナルとしての大きな駅跡地に偲ぶばかりです。(H24.6撮影)
駅入口。若干の平地がありますが、駅前の広場か、もしかしたら駅舎でもあったのでしょうか。 構内。2面のホーム跡が残ります。レールは現役線です。
川側の2番ホームは島式のようでした。架線柱が残っています。2面3線またはさらに川側の擁壁もホーム跡だとすると3面3線+αの構内ということに。 山側のホームに大きな施設があります。電気か通信の機器室でしょう。駅廃止後に設置されたものではないでしょうか。ただ粟巣野駅跡のよい目印となっています。
現役線を列車が通過していきました。 これは通過中の列車から。立山線の駅"取材"時のもので、実はこの時初めてこの駅跡の存在を知りました。
粟巣野駅跡の俯瞰。地図上至近に見える県道からですが、これだけの高低差があります。 俯瞰のアップ。川側のホームの向う側は崖で、その下には常願寺川が流れます。
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