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猫舌と銀塩写真館

完全に「本店」である「鉄道雑学研究所〜苦行.net〜」の構成を踏襲しているこの「北陸支所」ですが、一つ、大きな片手オチをしています。そう、それは気付いています。もし仮に北陸支所が本店と同等数の駅を取材し、公開していたとしても、これがなければ「鉄道雑学研究所」も片肺飛行も同然。そのくらいこの片手オチは大きなものと言えると思っています。

それは、本店のコーナータイトルの中で、唯一この北陸支所では未開設となっている「立ち食いそば」のコーナー。
鉄道雑学研究所のいわばメインページが「駅と駅構内」のコーナーであるとして、おそらくそれに次ぐものが、このコーナー。詳細に「研究」されたこのコーナーは、研究所のもう一つの顔。もしかしたら最も人気のあるコーナーなのではないかと思うのですが、これが北陸支所ではいまだ立ち上がっていないわけです。

というのも、自分は駅の立ち食いそばというもの、食べないではないものの、特に率先しては挑んでいません。駅取材時、中々その時間が取れないのもさることながら、それ以前に自ら認めざるを得ない「舌バカ」ぶりで、旨いの不味いの、ダシがどうの、は到底表現する自信がないから。そしてさらにそれ以前に、「一気にかき込む」スタイルの、駅の立ち食いそばとは相容れない、忌まわしき弱点を私が抱えているからです。それは、
猫舌。
とてもではないですが、僅かな駅滞在時間では、その一杯がクリアできないという大ハンデを抱えているのです。
という訳で、いずれ北陸支所でも「立ち食いそば」のコーナーを立ち上げることがあるかとは思います、が、あの本店ような充実した構成には到底なりえないということを、お詫び方々、ここでお伝えしておきます。
で、決して本店に対抗する気などないのですが、北陸支所開設当初からこの難問への対処は実は一つのテーマでした。せめてその代替となるものはないものか。

そこで当初から支所独自に立ち上げていたのが「銅像・モニュメント」「駅前ポスト」の両コーナー。しかし「銅像」のコーナーはかつて本店にも存在しており、いつしか消えていた、言わば不要の烙印を押されたコーナー。「駅前ポスト」は自身の興味から、是非持ちたかったコーナーではあったのですが、本店でも「駅と駅構内」のコーナーの中で、それも一部触れられています。まぁ支所なりに育てていこうとは思っているこの二つのコーナーではあるのですが…。
繰り返しますが決して対抗したい訳ではない、しかし構成から何からおんぶに抱っこではさすがにどうかと思う、という訳で、何かアドバンテージとは行かないまでも、独自性を示せるものはないものか、と再度思い直し、今回公開の運びとなったのが、「銀塩写真館」のコーナーというわけです。
このコーナー、実はこれも開設当初からその構想はありました。ここ数年は全く行っていない、そして再開する気の全くない、いわゆる「撮り鉄業」。しかし最盛期は「北陸線全区間制覇」とか「JR線全線制覇」などという目論みを掲げていた時期もあり(もちろんまるで達成されていませんが(笑))、余力としてはそれなりにあります。ただ、もう完全に「廃業」したとは言うものの、その整理もおぼつかず、web上で整理してしまえ、という魂胆もあったりするわけです。(そんな訳で半端に古い画像ばかりだったりするわけですが。)
このコーナーの構成は、言うなれば「属列車」的なものではなく、「属地」的なもの。私の個人の嗜好性からですが、「撮り鉄業」は列車そのものより、そしてさらに言ってしまえば写真を撮ることよりも、「そこに行く」ということ自体が一番の目的であった気がします。だから発想からして地区別に、ということになっております。
ガイドというのもおこがましいですが、簡単なコメントを添えておきました。一応写っている列車も紹介しておりますが、車両を含めたハード全般に疎い私のこと、色々と助言をいただきながらの作成となりました。関係の皆様にこの場を利用して、御礼申し上げたいと思います。
それから、公開している画像群、正直言っていわゆる「有名ポイント」の箇所も多くあり、今更という感も否めないのですが、「そこに行く」ことが目的の一つだった自分にとっては、ガイドを頼りに、かねてから雑誌などでよく見かけた地点を辿るというのも、オリエンテーリングのようで楽しかったりしました。こういった楽しみ方もまたあるのかなと、ここで「なんだよ見飽きてるよ」という声への予防線を張っておきましょう(笑)。
ただ、もちろん自分で構図を探し出すのもまた醍醐味。反面その構図が雑誌で発表されると妙に悔しかった記憶もあります。これから公開していく「銀塩写真館」の中に、見たことのない構図があれば、それもまたうれしく思います。
さてサイト構成に話を戻すと、実は支所開設当初から構想のあったこのコーナーですが、これまで立ち上げていなかったのは3つほど迷いがあったからで、それは実は今でもあったりします。

まずこのコーナーが「鉄道雑学研究所」の本質に果たしてマッチするものなのか、というのが1つ目。撮り鉄と駅巡り系は結構「層」が違うことを、以前このコーナーで触れた掲示板のスレッドで実感しているので。

それから2つ目は画質の問題。私の持つスキャナは「透過原稿読取ユニット付フラットベットスキャナ」。フィルムスキャナなどという高価なものではもちろんなく、サムネイルからの拡大などにはとても耐えられないもの。思うような色彩や精度が中々出ず、デジカメの画像の方がよっぽどキレイに再現される始末。
おまけに当初から「出かける」こと自体が目的の一つであったことから、機材には全く頓着せずに、カメラやレンズも中古のMFカメラを使用していました。まったくスキャナにカメラに、チョロイ機材のせいでせっかくのコーナーが…、
すみません腕の問題です…。
重々承知しております。これこそが3つ目、最大の迷いなわけです。

「写真館」を名乗るのもおこがましい、お恥ずかしい限りの画像群。ですから、スタンスはあくまで、私的な「アルバム整理」。巧拙は何卒問わないでいただきたく、平にお願いいたします。こんな時に私を勇気付けてくれるのが、かの味ぽん氏の名言、「一人で撮ったら無理矢理みんなに見せる、やっぱこれでしょ?」、このスタイルに後押しされたコーナーなのです。


それでは新設コーナー「銀塩写真館」、是非皆様、恥ずかしいのであんまり見ないでください(笑)。
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(記 H17.4.23)
 
(※「立ち食いそば」のコーナーはH18.3.18の更新時に設置しました。)
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