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尾小屋鉄道 尾小屋駅跡

石川県小松市山間部の尾小屋鉱山と国鉄小松駅とを結んだ鉄道が尾小屋鉄道(区間新小松〜尾小屋、総距離16.8キロ、開業大正8年、廃止昭和52年)。軌間762ミリの軽便鉄道でしたが、旅客輸送も行われ、尾小屋鉱山閉山6年後の昭和52年に廃線となりました。終点の尾小屋駅は鉱山に隣接する集落にあり、廃止後しばらくは構内跡で車両の展示保存なども行われていました。
現在展示車両が尾小屋鉱山史料館脇「ぽっぽ汽車展示館」に移され、また小松市の「いしかわ子ども交流センター小松館」では車両の動態保存が行われるなど尾小屋鉄道関連は保存に積極的ですが、尾小屋駅跡自体は単なる空き地となっています。(H23.5撮影)
広い空き地となっている尾小屋駅跡。奥が路線終端側。集落や鉱山はこの左手にあります。 空き地の左端にあったコンクリートの台。廃ホームでしょう。レールも残っています。新しく感じますが、保存車両展示の際に再整備されていたのかも知れません。
構内の突き当たりに車庫と思しき小屋が2つとと朽ちた機関車が1台残されています。小屋は廃線後に保存車両用につくられたものだとか。 レールは複数敷かれたまま残されています。鉱山鉄道のターミナルなので搬入出のヤードを差し引いても多くのレールが敷かれていたことでしょう。
転轍梃子も残っていました。 放置されボロボロになったディーゼル機関車。運転席のみカバーを掛けてますが、その意味もないほどに朽ちています。
構内とは小川を隔てた集落側。駅はこの画像すぐ左手です。丸ポストのある建物がありました。建物の佇まい、手前のスペースなどから駅前の商店か賃宿だったのでは。現在は解体されています。集落全体の家屋もかなり減っています。 尾小屋鉱山史料館隣接の「ぽっぽ汽車展示館」にあった現役時代の尾小屋駅の写真。ホーム脇の小川を橋でまたいで駅舎や詰所があったようです。位置的に左の画像の建物は駅舎の手前向かい、機関車の左手の位置にあたります。
       
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