歌津駅は小高い築堤上のホームから海の望める駅でした。望む伊里前湾はレジャー要素のない漁港で、周辺集落は漁村の雰囲気の濃い、三陸らしい町でした。東日本大震災で津波に被災し、駅舎は流失、築堤上のホームは残りましたが、交通の復旧は1年後にBRTで行われました。結局令和2年にそのまま鉄道駅としては廃止、BRT駅、ではなく代替バス停も築堤下の専用道沿いとなって、列車(バスも)を待ちながらこの光景を見ることは、おそらく永久になくなってしまったようです。