鉄道趣味、特に車両・列車への興味は結局「子供ごころ」に収斂されると思うわけですが、その子供時代が国鉄の世代であると、いまだに中々新型車両に馴染めない傾向にある気がします。そんな中、この新幹線500系だけは、おそらくどんな世代にも、またもしかしたら興味の有無にもかかわらず、純粋にかっちょいいと思える稀有な車両なのではないでしょうか。さらにこれが単純な動力性能も最高ともなると、もう子供ごころには堪りません。これは20世紀の子供たちが思い描いた「未来の乗り物」が、最も現実となった例だと思います。新幹線の最高峰「のぞみ」での活躍こそが相応しいとは思いますが、現在の、乗車地区の間口が広く、スタートダッシュを繰り返す「こだま」も悪い使われ方でもないのかもしれません。