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北陸本線旧線小刀根隧道

一部に大幅な経路変更のある北陸本線のうち、木ノ本と敦賀(疋田)との間の旧線区間で、新線開通後は柳ヶ瀬線となった区間の遺構。この区間は車道に転用された柳ヶ瀬隧道が有名ですが、車道化を免れ、そしてそれがゆえに竣工時の姿をそのまま残すトンネルもあります。この小刀根隧道は開業時の姿のままの鉄道トンネルとして現存国内最古だそうです。(H19.1撮影)


馬蹄形のアーチを描く石積みのポータル。歩行者通り抜け可能です。扁額がないため隧道名は分かりません。明治14年の開通です。 入口に標柱。ここに隧道名があります。敦賀市指定文化財となっています。平成12年の指定で、標柱もまだ新しいです。
説明書きに沿革が。前後の柳ヶ瀬・刀根トンネルや東海道線の東山・逢坂山トンネルが車道化や電化のため改修されたのに対し、竣工当初の姿を留める国内現存最古の鉄道隧道だそうです。 洞内はレンガで巻き立てられています。表の説明書きには「岩盤露出部分」の文字がありますが、…気付きませんでした。ズボラでスミマセン。しかし当時の建築技術をそのまま表す貴重な遺構だそうで。
柳ヶ瀬側ポータル。これは県道140号線から見たもの。上部に落石除けがあります。ちなみに柳ヶ瀬側には何もありません。 県道からアクセスできる疋田側のポータルの手前には小さな橋梁上がります。鉄道ガーダー橋の上に車道を通したように見えます。少なくとも橋台は鉄道時代のものでしょう。
ちなみに入口は、県道が隧道を避けるように急カーブ。というより県道140号線は旧北陸線(柳ヶ瀬線)を一部転用したものです。 入口から疋田方向を見ると、車道(県道)となった路盤とトンネルが見えます。トンネルは刀根トンネル。小刀根トンネルと「同期」ですが、2車線車道用に拡幅され、鉄道時代の面影はありません。
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