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北宮原第一・第二有人踏切

東海道本線東淀川駅の上り方に北宮原第一・第二という2連の踏切があります。この踏切は遮断機脇に見張り小屋があり、踏切の鳴動時には作業員が出てきて踏切の操作をします。鉄道創生期の手動踏切のような光景ですが、もちろんこの大都会の只中にそんな遺物がある訳はなく、踏切は当然自動のものです。この辺りは客貨別に複々線が並ぶため、2つで8線を越える踏切。最大連続閉鎖53分という恐怖の「開かずの踏切」で、その安全確保のための作業員のようです。大坂では悪名高き名物踏切ですが、東淀川駅の橋上化と共にバリアフリー自由通路跨線橋を整備し、近年廃止される見通しで、このどこか明治な光景も見納めとなります。(H25.8撮影)


踏切東側遮断機脇にある詰所。東側は旅客線の複々線で、北宮原第一踏切です。 こちらは西側の遮断機脇の詰所。貨物線の複々線の北宮原第二踏切です。
第一・第二の踏切の間に車は退避できない程度の幅の退避所があり、各々の踏切は別に動きます。 このように踏切鳴動時には作業員が出てきます。遮断機を下ろす操作をしているように見えましたが、流石に遮断機は自動でしょう。長い踏切だけに早めに下ろすなど、人の判断により作動させることもできるのでしょう。
北宮原第一・第二踏切の全景。46.8メートルは大阪市の踏切最長です。ちなみに連続最長閉鎖53分はワースト2で、ワースト1は駅の反対側にある南宮原踏切で、58分です。 あまりに長い閉鎖時間のため、迂回路も案内しています。自動車などはこの遮断機まで来て言われても、と思うでしょうが。作業員からも長い閉鎖の際には、回り道を促すよう声をかけられることもあるようです。
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